コードにメロディーをのせるには?着地する音と休みで8小節へ【曲づくり4】

冒頭画像はAI生成の制作イメージです。本文の図解・練習例は、説明内容を確かめながら当サイトで構成しています。
コードから始める曲づくり|全5回の第4回
コードは並んだのに、メロディーを考えようとすると手が止まる。そんなときは、すべての拍を一度に決めず、まず着地する音から置いてみます。第4回は、第1回の2小節を使って、繰り返しと変化のある8小節へ伸ばす練習です。
一音・休み・反復を聴き比べ、2小節の種を8小節へ育てる。
コードの音は、最初の足場にできる
Cの小節ならC・E・G、AmならA・C・Eがコードの構成音です。最初は小節の頭や長く保つ音に、この中の音を置くと、伴奏との関係を追いやすくなります。ただし、メロディーの全音をコードの構成音だけにする決まりではありません。
例題の一小節目C4・D4・E4・G4では、D4はCコードの三和音に含まれません。それでもC4からE4へ順に進む途中の音として使っています。音の役割は前後の動きや長さでも変わるため、「構成音ではない=間違い」と機械的に削らないことが大切です。
二小節の種を、四小節の問いへ
第1回の種は、Cの上でC4・D4・E4・G4、Amの上でA4・G4・E4・E4でした。そこへFの小節A4・G4・F4・E4、Gの小節D4・B3・G3・休みを加えます。四分音符を1拍とし、すべて1拍ずつです。
Fの小節のG4やE4も、Fの三和音には入りません。この例ではAから順に下がる動きとして試しています。なじみにくければ、E4をF4へ変えて比較してください。理論の名前を覚えることより、「同じ伴奏で一音だけ変えると、どこが違うか」を聴く作業が先です。
四小節目の最後は休み。音数を埋め切らないことで、次のフレーズへ入る間を作ります。ここでも無音の1拍は数え続けます。休みを飛ばして五小節目へ進まないようにしてください。
8小節の練習フレーズ
後半は、全部を新しくしない
五小節目では一小節目のC4・D4・E4・G4をそのまま使います。六小節目はAmの上でE4・D4・C4・休み、七小節目はFの上でA3・C4・F4・E4、八小節目はCの上でC4を4拍保ちます。
同じ始まりを繰り返し、後半だけ違う道を通って終わる構成です。これは完成例の一案で、8小節にすれば曲として十分という基準ではありません。短い材料を終わりまで運ぶための練習と捉え、気に入った動きがあれば後で展開します。
高すぎる、歌いにくいときの直し方
今回の例はG3からA4までを使います。全員が同じ高さで歌いやすいとは限りません。まず声や楽器の無理のない範囲で音を確認し、必要ならフレーズ全体をオクターブ移すか、キーを変える方法を検討します。
特定の音だけをオクターブ変えると、隣との跳躍も変わります。音域の広さや音同士の跳躍がきつければ、音数を増やす前に、つなぎ方や休みを見直します。メロディーを鼻歌で録って聴き返す場合も、音を出すために喉へ力を入れ続けないでください。
今回の作業:三つの版から選ぶ
- 例題の版:8小節表をそのまま鳴らす。四・六小節目の最後に休みが入ります。
- 音を続ける版:六小節目の最後の休みだけをC4に置き換える。
- 一音変更版:例題の三小節目の最後をE4からF4へ変える。
例題と各変更版を交互に聴き、どちらを残すか選んでください。選ぶ理由は、難しい理論用語で説明しなくても構いません。「歌いやすい」「次が分かる」など一言残せば、次回メンバーへ渡すときの手がかりになります。

三小節目の最後を、EからFへ変える比較
Fのコードの上でA4・G4・F4・E4と下がる版を聴きます。次に最後だけF4へ変え、A4・G4・F4・F4にします。前三音、テンポ、音量、伴奏を同じに保てば、最後の一音が与える違いへ注意を向けられます。
E4はF・A・Cの三和音には含まれません。F4なら含まれます。どちらが必ずよいと先に決めず、次のGの小節へ続けて聴いてください。短い一小節だけ気に入っても、前後を含めると別の選び方をしたくなることがあります。
下の比較音源は、メロディーの三小節目の最後だけを変えています。違いが分かりにくければ、三小節目を自分でゆっくり鳴らし、Fの和音を別の人や楽器に保ってもらう方法でも確かめられます。
ミキさん身近な疑問を、一つずつ
Fの上でEが鳴るなら、消した方がよい音なの?
ハジメさんしくみと例をつないで考える
三和音の外の音も旋律に使えるよ。最後のEをFにした版と、同じ条件で前後まで聴き比べて、自分の案を選ぼう。
耳で確かめる、今回の練習例
小さな音量から再生してください。最初に4拍の短いカウントが鳴り、その次の1拍目から始まります。四分音符=80。自動再生はしません。
8小節の合奏案:メロディー+コード+低音
比較版:同じ伴奏で、3小節目の最後だけF4へ
当サイト制作のオリジナル練習例を、音高と長さをそろえて合成した学習用音源です。実際の楽器や人の演奏を録音したものではありません。機材や有料アプリを買う必要はありません。
休みは、次の音へ戻るための時間にもなる
四小節目の最後には休みがあり、次の五小節目はC4から再開します。休符のところで「止まった」と考えると、次の入りが早くなったり遅くなったりしがちです。無音の拍も「4」と数え、次の「1」に音を置きます。
六小節目も同じです。最後の休みをC4で埋めた版と比べると、音数だけでなく、次の七小節目の始まりの感じが変わります。歌なら息をつく場所にも関わりますが、必ず一拍休めば歌いやすくなるとは限りません。実際のテンポや言葉と一緒に考えます。
練習では、音名を全部読む前に、休みを含むリズムだけたたいてみましょう。拍の位置をつかんでから高さを戻すと、どちらでつまずいていたかを分けられます。
繰り返す部分と、変える部分を別々に決める
今回の五小節目は、一小節目と同じ四音です。聞き手が前の材料を思い出せる場所を残し、六小節目以降で別の道を通って終わります。新しい音を次々足すことだけが展開ではありません。同じ材料の置き直しも、形を作る方法です。
自分の案では、最初の二小節をもう一度そのまま使い、最後の二小節だけを変える練習もできます。変えた場所へ印を付け、どこで同じだと感じ、どこで違いを感じたかを聴き返してください。
ひとつ、確かめてみよう
Cコード上のDの音は、必ず消すべき?
考え方・答えを見る
いいえ。C・D・Eと進む途中のDなど、コードの外の音も旋律に使えます。置く拍、長さ、前後の音と一緒に聴いて判断します。
あわせて読む
参考にした一次資料
2026年11月1日確認。本文のたとえ・模式図・練習問題・練習曲は当サイトで制作しています。
よかったら、いいねで教えてください。
