初めてのバンド練習|スタジオで1曲を合わせる手順【第7回】

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はじめてのバンド、ひとつずつ。|第7回 / 全10回
それぞれ練習してきた曲を、初めて同じ部屋で鳴らす日。楽しみな一方で、アンプの使い方や音量、誰から始めるかなど、分からないことも出てきます。最初の練習は、曲を完成させるだけでなく、一緒に練習する方法を知る時間です。
第7回のゴールは、入りと終わりを合わせて、短い区間を一度演奏すること。そのために、予約から片付けまでを見通しておきましょう。
予約前に、人数・設備・終了時刻を確認する
スタジオを選ぶときは、人数だけでなく、使いたい楽器や機材が置けるかも見ます。ギターアンプ、ベースアンプ、ドラム、マイク、鍵盤とスタンドなど、必要なものが部屋に含まれるのか、追加予約が必要なのかを確認します。
初回の受付方法、到着の目安、キャンセル条件も施設ごとに違います。予約を一人に任せる場合でも、メンバー全員へ場所、開始・終了時刻、費用を共有してください。時間を過ぎるまで演奏し、そこから片付ける予定にはしません。
持ち物は第3回の表と、下の持ち物リストで確認します。自分の楽器に必要な電源やケーブルは、誰かが持っているだろうと考えずに担当を決めておきましょう。
出典から読み取れること
初回の受付、予約の伝え方、機材の希望、キャンセル条件が公式に案内されています。利用方法は施設ごとに異なるため、本記事の時間配分をそのまま施設のルールだと考えず、予約先の案内と合わせて準備してください。
出典:スタジオペンタ「はじめてご利用の方へ」(2026年10月25日確認)
入室したら、まず配置と接続を落ち着いて整える
部屋へ入ったら、出口や通り道をふさがないように荷物を置き、楽器の位置とケーブルの経路を確認します。備品の接続や電源の順番が分からないときは、推測で操作せずスタッフへ聞きます。特にミキサーやアンプは、機種によって操作が違います。
ギターやベースの音合わせを済ませ、鍵盤の音色と出力、歌のマイクを確認します。誰かが機材の説明を聞いている間、ほかの人が大きな音を出し続けると会話ができません。準備の段階でも、「今は何を確認しているか」を一言共有しましょう。
最初から大音量を目指す必要はありません。各自が無理なく演奏し、必要な相手の音を聴ける範囲から始めます。マイクが大きく鳴り続けるなど異常があれば演奏を止め、スタッフへ確認してください。
一曲目の前に、カウントと終わりをそろえる
最初の一音が合わないと、曲に入るだけで何度もやり直すことになります。誰がカウントを出し、何拍数え、どのタイミングで誰が入るかを先に決めます。歌から始まる曲や、拍の頭より前にメロディーが出る曲では、特に確認が必要です。
終わり方も、「なんとなく原曲のように」では伝わりにくい部分です。最後の音を何拍伸ばすのか、誰の合図で止めるのかを、一度演奏せずに声で確認します。曲を全部通す前に、始まりと終わりだけ合わせてもかまいません。
演奏中に間違えたときも、誰か一人が突然止めるより、合意した区間までは続ける方法があります。安全上の問題や機材の異常は別ですが、音を間違えたときにどうするかも、最初に軽く相談しておきます。

初回90分なら、こんな流れもできる
以下は編集部の練習例です。入退室のルールや準備量に合わせて変えてください。演奏時間を最大にすることより、落ち着いて一回を終えることを優先します。
- 0〜15分:配置、接続、チューニング、各パートの音出し。
- 15〜25分:カウントと、サビなど短い区間を合わせる。
- 25〜45分:合わせにくかった場所を、一つずつ練習する。
- 45〜50分:休憩と、後半で試すことの確認。
- 50〜65分:前後をつなぎ、できる範囲を通して録音する。
- 65〜75分:短く聴き返し、次回までの課題を決める。
- 75〜90分:片付け、忘れ物確認、規定の時刻までに退室する。
初めての機材で準備に時間がかかったら、練習区間を短くします。「予定通りに全部できないから失敗」ではありません。次回の準備時間が分かることも、一回目の大切な収穫です。
止めた後は、何を変えてもう一度やるか決める
合奏が崩れたとき、すぐ曲の最初からやり直すと、同じ場所でまた崩れやすくなります。まず「どの区間の、何が合わなかったか」を短く話し、その場所の少し前から試します。
「もっとちゃんと合わせよう」より、「サビの一拍目をベースとバスドラムで確かめよう」「最後の音を止める合図を見よう」の方が、次の演奏でやることが明確です。本人だけでは分からない場合、二つのパートだけで合わせてから全員へ戻す方法もあります。
同じ場所に時間をかけすぎたら、いったん先へ進みます。個人練習で準備した方がよいことと、全員がいる場でしか試せないことを分け、部屋の時間を使いましょう。
録音は、全員が聞きたいことを一つ決めてから
初回から作品のような録音を残す必要はありません。入りが合っているか、歌が聞こえるか、サビで速くなっていないかなど、確認したい点を一つ選びます。録ることと共有先をメンバーに伝え、最初に短く録って音が入っているか確認します。
演奏中は自分の音に集中しがちなので、録音を聴くと別の印象になることがあります。ただし、部屋での位置や録音機の自動調整でバランスが変わることもあります。録音だけで誰かの音量を断定せず、実際に聴いた感覚と合わせて判断します。詳しくは第8回で扱います。
今回の小さな実践:次の練習が決まるメモを残す
片付けの前に、できたこと、次にそろえたいこと、各自が準備することを一つずつ残します。「サビを最後まで合わせられた」「次は間奏の入り」「各自、間奏の前後を確認する」といった短い記録で十分です。
予約や会計も一人が抱え続けないよう、次の担当を相談しましょう。初めての合奏で、一瞬でも全員の音が同じ方向へ進んだら、その感覚を覚えておいてください。次回は、音が重なったときの聞きづらさや、リズムのずれを整理していきます。
こんなとき、どう考える?
初回で一曲通せなかったら失敗?
失敗ではありません。短い区間の入りと終わりがそろい、次に各自が準備することが決まれば、次の合奏へ進めます。機材や準備に何分必要かが分かったことも成果です。次回は、その分を見込んで練習区間を決めてみましょう。
もう少し詳しく知りたいときは
次の一歩
表紙は本講座のために作成したAI生成のイメージ、図解は編集部の独自制作です。囲みは出典の要約と本記事での活用方法を示しています。練習の時間配分や進め方は、経験・曲・利用施設に応じて調整してください。
