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初心者バンドの最初の1曲|選曲とアレンジの決め方【第6回】

有名な初心者向け曲でも、自分たちに簡単とは限りません。歌・各パート・編成を確かめ、最初に合わせる一曲を選びます。
最初の1曲を決めるをイメージした楽器や練習空間

記事のテーマに合わせて作成したAI生成のイメージ画像。実在の店舗・製品を紹介する写真ではありません。

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はじめてのバンド、ひとつずつ。|第6回 / 全10回

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メンバーが集まったら、「最初に何をやる?」という楽しい相談が始まります。ところが好きな曲を出し合うと、歌が高い、ドラムが速い、鍵盤が足りない、といった違いが見えてくることもあります。

第6回では、全員が参加できる一曲を、短い試奏で選ぶ方法を紹介します。ネットの「簡単な曲ランキング」だけで決めず、自分たちの編成と現在地に合わせて考えましょう。

「好き」と「今できる」を両方見る

最初の曲には、練習したくなる理由が必要です。全員が同じアーティストの大ファンでなくても、「このサビを合わせたい」「このリズムが気持ちいい」と思える部分があると、練習する方向が伝わります。

ただし、誰か一人にだけ難しい担当が集中していると、合奏で待つ時間が長くなります。ギターのコードが少なくても、ボーカルの音域やベースの動きが難しい曲はあります。「曲の難易度」は一つの数字ではなく、パートごとに確認する必要があります。

まず各自が一、二曲の候補を出し、その中から三曲ほどへ絞ってみましょう。一人のおすすめをすぐ決定にするより、どこが楽しそうで、どこが難しそうかを共有する方が、後から納得して練習しやすくなります。

歌のある曲は、歌いやすさを早めに確かめる

歌のある編成なら、候補曲のサビだけでなく、Aメロから終わりまで無理なく歌えそうかを確認します。一瞬高い音が出ることと、曲全体を通して歌えることは同じではありません。原曲の歌い方を強くまねる必要もありません。

キーを変更する場合は、歌だけでなく、ギターやベースの運指、鍵盤の弾き方も変わります。カポタストや移調機能を使う方法もありますが、それぞれ何の音を出しているかを全員で共有しましょう。原曲の音源に合わせるときも、練習用のキーが違えばそのままでは合いません。

最初の練習前に、「原曲のキーなのか」「どの音源を基準にするのか」を一行で残します。音の高さが合わない原因が練習不足ではなく、前提の違いだった、という混乱を避けられます。

最初の一曲を決める四つの確認。歌:音域・キーを確かめる。各パート:難しい区間を短く試す。編成:足りない音と役割を相談する。共通の約束:音源・範囲・入りと終わりをそろえる
図解:Band Beginners編集部。曲名だけでなく、合わせる条件まで決める。

各パートは、一番難しい場所を短く試す

曲の最初だけを弾いて「できそう」と判断せず、難しそうな部分を一か所試します。ギターならコードの切り替えやソロ、ベースなら細かく動くフレーズ、ドラムならフィルやリズムの変化、鍵盤なら音色の切り替えや両手の動きなどです。

試した結果は「できる/無理」の二択にしないで、「そのまま挑戦できる」「簡単な形ならできる」「今回は負担が大きい」の三つくらいに分けます。初心者同士なら、全員が少し背伸びする程度の曲から始める方が、練習の範囲を相談しやすくなります。

曲の長さや構成も見ます。同じフレーズが多い曲でも、繰り返しの回数や休みの場所を見失いやすい場合があります。まず一番だけ合わせる、サビまで進めるなど、最初の合奏で扱う範囲を決めてもかまいません。

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音源と同じ人数でなくても、役割を分けられる

原曲にギターが何本も重なっていても、三人や四人で演奏するなら、すべてを同時に再現するのは難しいでしょう。まず、メロディー、和音の支え、低音、リズムのうち、どの役割を誰が担当するかを考えます。

ギターと鍵盤が同じ音域で細かく動くと、ごちゃついて聞こえることがあります。片方がコードを長く伸ばし、もう片方がリズムを刻むなど、役割を分けて試せます。簡単な形で合わせるときも、勝手に変えず、曲のどこで何をするかを共有してください。

この段階では、音数を減らすことを失敗だと思わなくて大丈夫です。入りと終わり、曲の大きな流れがそろうだけでも、合奏らしさを味わえます。公開演奏や動画として出す段階では、楽曲の利用条件や編曲に関する確認も別に行います。

出典から読み取れること

公式のレパートリー紹介では、演奏レベルやジャンルに合う曲を選び、段階的に取り組む考え方が示されています。本記事の選曲メモは、その一般的な考え方を参考に編集部で作ったもので、特定の曲を誰にでも簡単だと保証するものではありません。

出典:ヤマハミュージックスクール「はじめての方へ」(2026年10月25日確認)

選曲会議を長くしすぎない工夫

候補の良し悪しを話し続けるより、短い区間を一度試す方が分かることがあります。次の例は、編集部が提案する比較メモです。

  • 候補A:全員が曲を知っている。サビの歌が高く、キーの相談が必要。
  • 候補B:ギターとドラムは取り組みやすい。ベースの間奏を簡単にする案がある。
  • 候補C:全員が好きだが、曲の途中で大きくテンポが変わる。二曲目以降に取っておく。

この場合、「Bを最初の曲にして、Aのキーも次回までに試す」という決め方ができます。選ばれなかった曲を否定する必要はありません。「今の一曲」と「いつかやりたい曲」を別のリストにすると、憧れも残せます。

練習前に、共有する情報を一つにまとめる

曲が決まったら、連絡先のやり取りの中に情報を散らさず、共通のメモへまとめます。曲名だけでは不十分で、同じ曲でもアルバム版とライブ版では入り方や終わり方が違うことがあります。

  • 基準にする音源と、使用する譜面の版。
  • キー、テンポの目安、今回は練習する区間。
  • 原曲から変えるところと、その担当。
  • カウントを出す人、演奏を終える合図。
  • 次回までに各自が準備すること。

楽譜を使うなら、利用条件に合ったものを各自で用意します。誰かが買った楽譜を無断で複製して配ることを前提にせず、共有してよいメモと、購入して使う資料を分けてください。

今回の小さな実践:一曲を「準備できる状態」にする

好きな曲を一つ決めたら、難しい区間を各自一か所ずつ挙げ、練習の範囲と簡単にする部分を相談します。最後に全員が「次までに何を練習すればよいか」を言えれば、この回のゴールです。

最初の一曲は、バンドの実力を証明する試験ではありません。互いの音を聴き、次の練習を楽しみにするための共通の題材です。次回は、スタジオに集まって、その一曲を実際に合わせていきます。

こんなとき、どう考える?

原曲を完全にコピーできない曲は選ばない方がよい?

最初の合奏では、練習目的に合わせて音数や区間を絞ることもできます。どの部分をどう変えるかは全員で共有し、歌やリズムなど曲の柱が保てるか試してください。公に演奏・配信するときの権利や編曲の条件は、練習の進め方とは分けて確認します。

もう少し詳しく知りたいときは

もっとも効果の高い練習方法は「音楽を聴くこと」!? ひとつの曲を徹底的に聴き込んでみよう!

次の一歩

表紙は本講座のために作成したAI生成のイメージ、図解は編集部の独自制作です。囲みは出典の要約と本記事での活用方法を示しています。練習の時間配分や進め方は、経験・曲・利用施設に応じて調整してください。

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