バンドを続けるコツ|振り返りと次の1曲の決め方【第10回】

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はじめてのバンド、ひとつずつ。|第10回 / 全10回
初めて一曲を合わせた日も、初めて人前で演奏した日も、終わるとほっとします。その後で「楽しかったね」で止まるか、「次はここを試そう」へつながるかは、小さな振り返りで変わります。
最終回は、できたことを残し、次に変えることを一つ決める回です。全10回を終えたから完成ではなく、これから自分たちらしい活動へ育てていくための入口にしましょう。
振り返りは、よかった場面から具体的に
「今日はよかった」「あまりうまくいかなかった」だけでは、次に同じことを再現しにくくなります。「サビの入りがそろった」「最後の音を全員で止められた」「準備が早く終わった」など、場面を挙げてみましょう。
よかったことから話すのは、無理に褒め合うためではありません。うまくいった条件を知るためです。カウントを変えた、曲を一つに絞った、鍵盤の音数を減らしたなど、前回と何が違ったかを振り返ります。
録音があれば、確認したい箇所だけ短く聴きます。何十分もの録音を全員で最初から聴くより、「サビの入りの30秒」と場所を決めると、話をまとめやすくなります。
次に直すことは、一人につき大量に出さない
改善点を全部挙げると、次の練習までに何をすればよいか分からなくなります。バンド全体の課題を一つ、必要なら個人の準備を一つずつに絞ります。
「リズムを良くする」より、「間奏の後、全員で同じ小節から入る」のように、次回確認できる形にします。できなかった理由が譜面の読み違いなら、練習量を増やす前に情報をそろえる必要があります。日程が合わなかったなら、技術の問題として扱わないようにします。
話し方も大切です。「誰々が遅い」ではなく、「この区間で入りがずれるので、二つのパートから合わせたい」と、場面と試す方法をセットにします。本人だけに責任を押し付けず、全体でできることを探します。

次の曲には「一つ新しいこと」を入れてみる
二曲目で急に難易度を大きく上げる必要はありません。今できることを使いながら、新しいリズム、違う音色、短いソロなど、一つだけ挑戦を加える方法があります。
逆に、最初の曲をもう一度演奏するのも良い選択です。テンポを安定させる、歌詞を聞き取りやすくする、曲の終わりを整えるなど、同じ曲でも深める場所はあります。新しい曲数だけを成果にしないで、自分たちの変化を聴いてみましょう。
候補が多いなら、「次に練習する」「その次に検討する」「いつかやりたい」の三つへ分けます。憧れの曲を捨てずに、次の一回で扱う範囲を小さくできます。選曲に迷ったら第6回の確認項目へ戻ってください。
日程は、会った日に次の候補を出す
練習が終わってから全員へ日程を聞くと、返事がそろうまで長くかかることがあります。その場で次回の候補日を二、三個出し、いつまでに確定するかを決める方法があります。
参加できない人がいる場合の扱いも、最初に相談しておきます。人数が少なくても別の練習をするのか、全員がそろう日へ変えるのかは、目的によって違います。予約のキャンセル期限と費用を確認し、誰かの無理な参加を前提にしないようにします。
連絡担当や予約担当は、得意な人が続けてもかまいませんが、負担が大きくなっていないか時々確認します。担当者が変わっても分かるように、予約内容や費用を共通のメモへ残します。
お金の記録は、活動が小さいうちから簡単に
部屋代、追加機材、ライブの費用など、立て替えがある場合は、日付・内容・金額・誰が払ったかを記録します。大げさな会計システムでなく、共有できる表やメモでも始められます。
精算は「そのうち」で溜めず、支払う時期を決めておくと、立て替えた人の負担を減らせます。欠席時の費用やキャンセル料も、発生してから慌てて相談するより、先に原則を話しておきたいところです。
機材を買い足す場合は、個人の持ち物なのか、バンドで共同購入するものなのかを分けます。共同購入なら、保管する人、使える範囲、活動を終えるときの扱いまで相談します。最初は借りられるものを活用し、本当に必要になってから判断しても遅くありません。
録音や動画を公開する前に、目的を決める
練習の記録を仲間内で振り返ることと、誰でも見られる場所へ公開することは別です。公開するなら、出演者の了解、会場の撮影ルール、使う楽曲や音源の条件を確認します。メンバー募集用なのか、活動の記録なのかによって、見せたい部分も変わります。
最初から毎回動画を作る必要はありません。公開のための編集や投稿が重荷になるなら、しばらくは内部の記録を整えるだけでも十分です。公開するときは、全員が見てよいと確認できる版を決め、連絡先などの写り込みも見ておきます。
出典から読み取れること
公式の確認フローでは、自分たちで演奏した音源か、市販音源か、投稿者や利用目的は何かなどによって必要な確認が分かれます。自分で演奏すればすべて自由、という意味ではありません。投稿先の契約状況と権利の条件を確認し、ライブ演奏の手続きとは分けて考えます。
出典:JASRAC「YouTubeなどの動画投稿(共有)サービスでの音楽利用」(2026年10月25日確認)
休むことも、続け方の一つ
仕事や家庭の都合で、練習のペースを落とす時期があっても不思議ではありません。無理な予定を守れず連絡しづらくなるより、「今月は参加できない」「次に相談する日はここ」と伝える方が、ほかのメンバーも予定を考えやすくなります。
活動の形も見直せます。しばらく二人で曲を準備する、合奏の回数を減らして個人練習を進める、ライブを急がず録音を楽しむなど、選択肢があります。最初に決めた目標を一度も変えないことより、今の生活で音楽を楽しめるかを確かめましょう。
方向性が大きく変わった場合は、一度きちんと相談します。辞める人や休む人を責めず、予約や精算、預かっている機材を整理しておくと、次の活動へ進みやすくなります。
今回の小さな実践:次の一回が始まる五行メモ
- できたこと:今回そろった場面、前回より楽になった準備。
- 次の課題:バンド全体で一つだけ試したいこと。
- 各自の準備:次回までに確認する区間や機材。
- 次の日程:候補日と、確定する期限。
- お金と担当:未精算の費用、予約や連絡をする人。
第1回で書いた「やってみたいこと」を、もう一度見てみてください。考えが変わっていても、できることが小さくてもかまいません。次に誰かと音を出すとき、少し楽しみなことが一つ残っていれば、この講座を自分たちの活動へつなげられています。
こんなとき、どう考える?
次の曲を増やさず、同じ曲を続けてもよい?
大丈夫です。同じ曲で入り、音の長さ、歌の聞き取りやすさなどを一つずつ変えてみると、違いを聴き比べられます。曲数だけで進歩を測らず、前回より楽しく合わせられた部分を記録してください。新しい曲は、全員が準備できる余裕に合わせて加えます。
もう少し詳しく知りたいときは
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アプリ版「BandLab」の基本的な使い方(過去の記事。紹介サービスの現況は公式案内もご確認ください。)
次の一歩
表紙は本講座のために作成したAI生成のイメージ、図解は編集部の独自制作です。囲みは出典の要約と本記事での活用方法を示しています。練習の時間配分や進め方は、経験・曲・利用施設に応じて調整してください。
