ドラムを始めてみたい人におすすめしたい、お手軽なクリップ・ドラム・キット KORG「CLIPHIT」
昨日、10月10日はドラムの日でしたね!
Twitterでも「#ドラムの日」タグが盛り上がっていましたねー。
普段こんなにドラムのことが話題に挙がる機会ってなかなかないので、ドラマー的には楽しくて仕方ありません。笑
さてさて、ドラムって「やってみたい、面白そうと思っている人は意外といるのに、実際に手を出してみる人はものすごく少ない」楽器のひとつではないかなーと思うのです。
理由はいたってシンプルで、
- 日本の住環境的に、自宅にドラムセットを置ける人はごく限られる
- ドラムセットがあるところ(設置できるところ)でないと、発表の機会がない
ここですよね。
練習も発表も、とにかく環境が限られるっていう。
それでも本格的にドラムをやろう!と思い切ることができれば、一人でもスタジオへ通って練習したり、電子ドラム(エレドラ)を購入したり、自宅に防音室作っちゃったり(←)とかいろいろ頑張れるのですが、そこまで行き着くの自体、これまたハードルが高いものです。
ある程度の投資が必要なうえに、最初のうちは「自分にできるのか、続けられるのか」という不安が大きいですもんね。
で、何かもう少し手軽なところで、ドラムってやっぱり楽しいかも!と思ってもらえる方法ってないかなーと考えたときに思いついたのが、タイトルにも挙げたクリップ・ドラム・キット KORG「CLIPHIT」。
そういえば、友達のお宅のお子さんもこれで最初ドラム遊びを始めて、そこから本格的にドラムを習いに行くようになったな、と思い出しまして…。
なので、ドラムに興味がある、けど…という、以下のような人におすすめできるのではないかと思ったのです!
- 続けられるかどうかもわからないので、お試し的にできる方法が知りたい
- いきなりスタジオへ行くのはハードルが高いので、自宅で試せるほうがいい
- 初期投資額はなるべく抑えたい
- 用意するものも少ないほうがいい
- あまり打音が鳴るものは避けたい
いったいどんなアイテムなのか、どんな点がおすすめなのか、順に解説していきますね!
クリップ・ドラム・キット KORG「CLIPHIT」の特徴とおすすめポイント
まず、CLIPHITの見た目はこちら。
白くて丸いポップな本体、それにクリップ3つ+フットスイッチ(足で踏むスイッチ)が付いています。
で、これをどう使用するかというと、とりあえず公式の動画を見ていただくのが一番わかりやすいかと。
こんな感じ。
要は、
- クリップを付けたものを叩くと、スネアやシンバルなどの音が鳴る(クリップに伝わる振動をピックアップして音が出るようです)
- どこへでも持ち運べる(単三電池×4で動きます。ACアダプタは別売り)
- ドラムの音だけでなく、結構いろんなパーカッション系の音色が出せる(途中で鳴っていた「ワンワン」「にゃー」もCLIPHITの音です)
というアイテムです。
一番のおすすめポイント:楽しくて、しかもお値段お手頃。
で、このCLIPHITの何がいいって、
とにかくめっちゃ楽しいんですよ。
どこへでも持ち運べるので、友達と集まるときに持っていくとかなり遊べます。
クリップを付けたものがそのまま打楽器になるので、逆に言えばクリップさえ付けば何でもおもちゃになります。
人のメガネやかばんに付けて叩いてみたりとか(メガネ壊さないでね)。
指にはさんで手を叩くと、タンバリンの音が鳴ったりとか。
叩くものの自由度・柔軟性が高いので、アイデア次第でいろんな楽しみ方ができるのが魅力なんです。
ちなみに、身の回りのドラマー達にもこの動画を見せてみたんですが。
「まぁ、言うてもオモチャだよねー」みたいな意見が出てくるかと思いきや…
「何コレ!?楽しそう!!ほしい!!!」とみんなフツーに食いついてました。笑
がっつりドラム叩いてるドラマーの心も掴むCLIPHIT。
さすが毎度攻めどころが尖ってる僕らのKORGさん。
で、気になるお値段はというと…
でもぉ〜、お高いんでしょう?←
ってなりますよね。
結構いろんな音が鳴るし、案外本格的だし。
それがですね?
あれ、一万ちょっとなんだ。
この後出てくるんですけど、ドラマー御用達の練習パッドが1つ5,000円くらいするんです。
その練習パッド2個分で手に入るってことですよね?
こんだけガッツリ遊べるのに?
オトクじゃない???
と、ゴリ推ししてますが、ホントこれお手頃価格だと思います。
先ほどの、身の回りのドラマー達もざわついてたくらい(機能からして、2〜3万くらいすると思ってたらしい)。
だいぶん遊べるし、ドラムのイメージを掴むのにも使えるのにこの価格。というか、この価格だからこそドラムに興味があるけれど迷っている人にもおすすめできるなと。
というわけで、先におもちゃ的楽しさを中心に語ってしまいましたが、もう少し「ドラムを始める第一歩」的視点からも見てみましょう。
ドラムっぽい配置でセッティングができる!
「クリップを付けるだけ」という手軽さ、自由度・柔軟性が高いことによって、「ドラムっぽい配置」でセッティングをすることも可能です。
こちらの公式動画を見るとわかりやすいかと。
こんな感じで左側にハイハット、真ん中にスネア、右側にシンバルを配して、ドラムを叩くときの姿勢に近づけることができます。
注:動画中で、フットスイッチが2つ出てきますが、本体に付属しているのは1つのみです。もうひとつのフットスイッチは別売で買うことができます(PS-3/1000円程度)。
ちなみに、似たような電子パーカッションだとパネルタイプのものが多いです。
こちらはYAMAHAのDD-75という電子パーカッション。
こういうタイプのものは一枚のパネルの中に叩くポイントがまとめられているため、あくまで電子パーカッションとして使う分にはいいのですが、「ドラムとは何ぞや」のイメージトレーニングをしたい場合にはちょっと目的に合いません。
ドラムちょっとやってみたいなーと思ったときに、ほとんどの人が一度は叩くフリ、つまり「エアドラム」をやってみると思うんですが(笑)、その時にちゃんとドラムの音がついてくるというだけでめっちゃテンション上がると思うんですよ。
「実際叩いてみると、こんな感じになるのかなー!」って。
それで実際のドラムを叩いてみたくなったら、その時に改めてちゃんと「ドラムの始め方」を学んでいけばいいんじゃないかなと。
スティックの選び方次第で、打音も小さくできる
先ほどのJosh Devineの実演動画では指で叩いていましたが、
これが一番、叩くモノに優しくて打音も小さく済みます。
が、たぶんこれ、力加減を間違うと指を痛めてしまいます。。
(やりはじめの頃って、とくに力みやすいですし)
かといって普通のスティックでモノを叩くのは傷も心配だし打音も大きくなりがちです。
気になる人は、「ロッド」というタイプのスティックを使うのがおすすめです。
白いほう(ナイロン製の部分)で叩きます。
元々はカホンなどパーカッションを叩く時や、小さな音量でドラムセットを叩きたいときなどに使用するものなので、打音&叩く衝撃はスティックに比べたらぐっと抑えることができます。
もちろん、元々の用途があるものなので、改めてドラムをやろうと思ったときにも十分活躍します。
ちなみに、白いナイロン部をまとめている黒いリングは外さずに使用します。
このリングの位置を上下に調整するとしなり具合や打音の鳴り方が変化するので、お好みで調整してくださいね。
余談ですが、上記で紹介したスティックを作っている「プレイウッド」というメーカー、ドラムスティックやパーカッション用のマレットを中心に打楽器&アクセサリーを幅広く扱っている国内メーカーです。
教育用打楽器なんかも多く扱っていて、お値段お手頃ながら質がよく扱いやすいものが多いので、個人的に結構おすすめなメーカーさんだったりします。
楽しくなってきたら、練習パッドを購入するのもおすすめ
CLIPHITでのドラム遊びが楽しくなってきたら、本格的なドラム練習の第一歩として「練習パッド」を購入するのもアリです。
こういう感じのもの↓
こちらは練習パッドにスタンドが付いているタイプ。スタンドなしのものもあります。
練習パッドを導入するメリットは、ざっくり以下のような感じ。
- 打音が比較的小さく作られているものが多いので、いざドラムスティックで叩いてもそこまで気にならない
(気になるときは、打面にタオルなどを一枚敷くと打音が抑えられます) - (モノにもよるが)ドラムのリバウンドの感覚に近くなるため、スティックコントロールの練習になる
自宅でストローク練習をするときなどにどのみち練習パッドが必要になるため、いずれ買うならこのタイミングで検討してみてもいいかもしれません。
スタンド付きだと高さの調整がしやすいので、まずはスネア用、またはハイハット用(あるいは複数買って組み合わせたり)として設置すると、よりイメトレしやすくなるでしょう。
楽しい! から入って、徐々にガチドラマーの世界へウェルカム
ドラムをいざ始めたいと思って経験者に話を聞くと、どうしてもガチな話から入る傾向があるんですが、それってどうしてもハードルも高くなりがちなんですよね。。
と、いうのも私がそうなりがちだからなんですけど(←)、そういうのって恐らく、「せっかくまっさらな状態から始めるのであれば、最初からきちんと環境ややり方を整えて、ヘンなクセが付かないようにしたほうがいい」という思いから来ているんですよね。
それは確かに正論なのだろうけれど、「…やっぱり、難しそうだなぁ」と感じさせて、せっかくのやってみたい気持ちがしぼんでしまうのももったいない。
というところで、手軽かついいとこ取りで「楽しい!」が味わいやすいものとして、今回はCLIPHITを中心にご紹介してみました!
これなら、1万ちょっとの投資で自宅で誰にも知られず試すことができて、かつ、もし本格的にドラムを始めるには至らなくてもあちこち持ち運んでみんなで遊べます。
ドラムを始めてみたいなー、という人が一人でも多く、ドラムの楽しさに目覚めてもらえたら嬉しいです!
お待ちしていますね!←
フットスイッチが2個ほしい人は、別売のKORG純正フットスイッチPS-3を。だいたい1000円ちょっとで手に入ります。
2個目のフットスイッチはドラムの左足で行う機能を割り振れるので、ハイハットのオープン/クローズができたり、ツーバスが踏めたりしますよー!
幼少期〜高校までエレクトーンを習い、いろんな楽器の音色やその役割、楽曲のアンサンブルについて興味を持つようになったアンサンブルオタク。
学生時代よりバンド活動を始め、コピバン、カバーバンド、オリジナルバンドに加わりながらいろんな楽器を触るようになる。
最近のメインパートはドラム。たまにキーボード。ギターはこのところめっきり触ってない。