【①Smells Like Teen Spirit / ニルヴァーナ】初心者バンドでもコピーしやすい曲をアレコレ解説!
こんにちは、ハセガワです!
今回から、いくつかの曲を紹介しながら「この曲の各パートはどんな風に演奏されているか」「自分たちが演奏するときに、どんなことに気をつけたらいいか」など、バンドでコピーする際のちょっとしたアドバイスをお届けできればと思います!
僕が主にギターをやってきた関係で、ややギター向けのアドバイスが多めになるかとは思いますが、どの楽器初心者の人でもなるべく取り組みやすそうな曲をピックアップしていきますので、お付き合いいただければ幸いです!
今日は「初心者がバンドで合わせるのにオススメな曲」として、90年代を代表するバンド、ニルヴァーナのSmells Like Teen Spiritを紹介していきます!
今回の課題曲:Smells Like Teen Spirit / ニルヴァーナ
90年代洋楽ロック(グランジ)の登竜門といえはコレ!
洋楽ロック好きなら誰もが通るクラシックと言っても過言ではない!
しかも、F→Bb→G#→C#のコード4つ覚えた時点で曲の8割覚えたも同然(言い過ぎ)という素晴らしさ!
とにかくバンドマンにとっては「誰もが知ってる有名曲」なので、後々出会った人と初めてスタジオに入った時にも「とりあえず合わせてみよう!」と演奏できます。
その際、サビ後の「Yeah!」前後のコードがあやふやになるのはお約束です(笑
とはいえ、いきなり完コピーするには所々難しい(とくにドラム)ので、最初はいろいろ端折ってしまってOKです!
さらに、ライブ映像も合わせて分析してみよう!
コピーをする際、レコーディング音源を聴くだけでなく、ライブなどで実際に本人たちがどう演奏してるかを見るととても参考になります。
昔はライブビデオを手にするしか手段がありませんでしたが、今やYOUTUBEで手軽に見られます。使わない手はありませんね!
Aメロに入る前、のカートのエフェクター切り替えが上手く行ってないですね!ロックです!
もし自分がそうなっても「だから何?」ってクールな顔しておきましょう。ロックです!!←
それでは、各パートの聴きどころや演奏のポイントをチェックしていきましょう!
ボーカルのポイント
ギターボーカルって…カッコいい!!(ただの感想)
カート・コバーンのような叫ぶ系のボーカルって好みが分かれてしまうので、好きなスタイルじゃなかったらすみません…僕はこれぞロックボーカル!って感じが出てて大好きです。
もちろん、バンドでコピーする際はギターボーカルでなく、ギターとボーカルで分けて担当してもOKです。
案外どんな歌い方も○な曲。青春時代の焦燥感を思い出して歌ってみよう!
この曲はAメロ、Bメロ、サビごとの感情の起伏がキモになります。Smells like teen spiritのタイトル通り、青春時代のヒリヒリした感じを思い出しながら歌い上げましょう! サビの歌詞が3番まですべて同じなので(覚えやすい)、ぜひここは、堂々とカッコ良く!
ちなみに、カートのように叫ぶ歌い方でなく、上記のような切迫感を抱えながらキレイな声のまま歌うなど、実はどんな歌い方でもカッコ良くなり得るのがこの曲のいいところでもあります。
この機会に、自分のスタイルに合いそうな歌い方を探してみましょう!
ギターのポイント
イントロとサビがだいたい一緒!
そしてAメロ、Bメロで鳴らす音はなんと2つだけ!
さらにギターソロがとても簡単!
という、とってもシンプル設計な曲です。
覚える要素は少なめなので、ゆっくりめのテンポから練習してみよう
16分のブラッシング(チャカチャカいわすやつ)の入門にも最適なので、メインリフを練習しながら身につけていきましょう。
唯一の難所は、1番と2番のサビ最後にあるキメフレーズ(Yeahの所)。フレット移動であわてないように、ゆっくり目のテンポから練習してみましょう!
ちなみに個人的にバンドで合わせて楽しいポイントは、サビ直前のスライド(ギュイーンってところ)。ここでベース&ドラムと息が合うと、とてもテンションが上ります!
そして、ギターはもう少し詳しく見ていきます!(せっかくなので)
ピッキング
ライブ映像のイントロを見ていると、右手の動きは常に16分音符の速度で動かしています。
これは、腕を動かすけど弦には当てない”空(から)ピッキング”というやつです。この弾き方、リズムがとても安定します!
ギター始めた時はついつい弾くときだけ手を動かしたりしちゃいますが、リズムを鍛える近道としてぜひマスターしましょう!
そしてサビに行くと前半8分、後半16分という弾き方に変わってます。イントロに比べて曲のテンポが落ちていて、ダイナミックなノリになったので弾き方を合わせた…というよりも、歌に力を込めやすいよう、この弾き方になってます(ハセガワもそうでした)。
試してみると分かりますが、ダウンピッキングの方が力強い声を出しやすいんですよね!
ボーカルとギターを別の人が担当する場合は、16分で弾ききるのも全然OKだと思います!
好みに合う方で弾いちゃいましょう!
エフェクター
この曲はAメロ、Bメロ、サビでそれぞれ異なる音色を使っています。
ライブ映像でカートの右足を見つつ音を聞いていると、おそらくまずアンプで軽く歪ませた音を作り、以降は足元のコンパクトエフェクターを使ってこのように切り替えています(間違ってたらすみません!)。
構成 | ディストーション | コーラス |
---|---|---|
イントロ | ドラムinからON | OFF |
イントロ終わり〜Aメロ | OFF | ON |
Bメロ | ON | ON |
サビ | ON | OFF |
ギターソロ | ON | ON |
ということは、エフェクターはディストーションとコーラスがあればそれっぽい音になりそうです。
が、初心者のうちからあれもこれもとエフェクターを買っても手に余る可能性があります。なので、最初はディストーションだけでもOKです! ディストーションだけの場合は、AメロのみディストーションOFF、という簡単仕様で楽しみましょう!
※エフェクターについては書き出すと止まらないので、詳しくはまた別の記事で書きたいと思います。
この曲はフレーズ自体は簡単とはいえ、音の切り替えが頻繁に発生します。
エフェクターは音が鳴る直前に切り替える形となるので、これも練習で慣れていきましょう!
ベースのポイント
ギターが長くなってすみません。続いてはベースのポイントです!
もはや伝説になったカートと、ニルヴァーナの後もFOO FIGHTERSで大活躍なデイヴに比べ、いかんせん知名度の薄いクリスさん…(失礼
ライブ映像ではぴょんぴょん楽しそうに弾いてる姿が印象的ですね!
動きを見ていると、どうリズムを取っているか非常に分かりやすい…!
常に身体のどこかでリズムを取る、これとても重要ですよ!(跳ねる必要はありませn)
「ベースが楽曲のノリを生み出す」がまさに体感できる良曲です◎
この曲、Aメロはジャストで刻むドラムを前ノリなベースが引っ張る形で進み、Bメロからドラムのノリがベースに追いついて、サビは全員のノリが合う、という流れでサビの爆発力を出しています。
とはいえ、まずはこのシンプルなベースラインを安定して弾けるようになるのが先決です!
シンプルだからこそロックのツボを押さえたベース…その中でもこの曲のポイントは、Aメロにあります。
いざ弾いてみるとベースがまぁ目立つ目立つ…!
ピッキングを安定させて音量をそろえ、かつ音が途切れないようにスムーズにつなぐ必要があります。
まさに、ベースが楽曲を支えてる!を実感できる部分です。
ちなみに、AメロのBb→G#、C#→Fの間をつなぐ部分、2つの動画をよーく聴いてみてください。
音源とライブで違うフレーズ弾いてます(笑
音源だとアンニュイ加減を出すためかスライドで自然なつなぎを。
ライブだとロック感を出すために経過音(Bb→G#の間にA、とC#→Fの間にC)をピッキングで弾いてます。
好みで良いとは思いますが、フレーズとしてはライブ盤でやると簡単かな?と思います。
ドラムのポイント
Aメロで出てくるハイハットのハーフオープンのカッコ良さよ…!
(チッチッチッチッ…チーッ ←ここですね)
ハイハットの「チッチッチッチッ」をキレよく奏でつつ、ハーフオープンの「チーッ」を呼吸するように入れ込むことで、Aメロの緊張感、だけどそれだけじゃないこの曲の(良い意味での)レイジーさがぐっと増しています。
このハーフオープンは、左足のコントロールを覚える一歩としてぜひ挑戦してみてください。慣れないうちは重心が左に寄って、再度踏んだときにフラッとしてしまいがちです。椅子にちゃんと重心を乗せて足をコントロールしてみましょう!
実は結構難しいデイブのドラム。「どうアレンジするか?」を考えよう!
ただし…実はニルヴァーナをコピーする際の最大の難関である、デイヴのドラム…!
話をAメロから少し戻して、イントロをよく聴いてみましょう。
ロックドラムの定番フィルのひとつ、スネアとバスドラを組み合わせた「タド(チ)ドタド(チ)ド」からスタートしますね(注:(チ)はうっすらハイハットが鳴っています。難しければ端折ってもOK)。ここはぜひ力強くフィルを決めて、そしてアツいイントロを聴かせ…
何コレ!! バスドラめっちゃ16分で鳴ってるやん!!!!!(驚愕)
そうなんです。サビのパターンも同じなのですが、シンバル系は4分ノリで暴れまわりながらも足は16分で踏みつつ重厚なタイトさを失わない!…これがこの曲の心臓部になっているんです。
とはいえ、ここまでの速さのバスドラはテクニックを身につけないと追いつきません。
なので、難しいようであればここは思い切って端折ってしまいましょう!
原曲のドラム、および端折り方(参考例)
まずは原曲のイントロ/サビのドラムパターンをみてみましょう。
バスドラの重さがカッコイイ!!!
でも16分のキックが難しい!!!
そして、スネアもそこそこ鳴ってます。
これをどう料理していくか。
人それぞれでもちろんOKですが、参考にいくつかパターンを出してみますね。
①とにかく初心者なのでシンプルにいきたい!という人は…
いっそ何もかも振り切って「ドン!タン!ドン!タン!」でも全然アリです!
(カッコの音は余裕があれば程度で)
シンバルやハットを気持ち良く鳴らしながら、あとはステージアクションで盛り上げましょう。
②少し手数を増やすとしたら…これも悪くはないんだけど
このパターンでいく場合、やや勢い感が薄まって、ノリ自体がちょっと重くなりやすいです。
とくに、3拍目アタマのバスドラが強すぎるとノリがモッサリしそうなので、ここは踏み込みすぎない方がよさそう…でも、初心者の人だと逆にそれが難しいかもです。
③16分のフィールを活かすなら…
3拍目のアタマではなく、ウラにバスドラを入れるパターンにすると、原曲のノリを損なわずにいけそうです。
ウラにキックを入れるのって、初心者のうちはやや難しく感じるかもしれません。が、使いどころも多いので今のうちにマスターしちゃいましょう!
3拍目アタマの休符をしっかり感じながら、身体のバランスを崩さないように気をつけてくださいね。
できないことを無理にやろうとしてビートが崩れるくらいなら、要点だけ押さえてあとは勢いで何とか! というアプローチがしやすいのもロックのいいところです!←
ゆっくり練習すればそのうちバスドラもダダっと踏めるようになります!ダダっと!
最後に
ちなみに。
知名度ではSmells like〜にはやや劣りますが、
同じくニルヴァーナの「About A Girl」。
Smells Like Teen Spiritの難しいポイントが出てこない1曲です。←
この曲はMTVアンプラグドというアルバムのVerがもう最高すぎて 〜語ると長いので割愛〜
難易度を考えると本当はこっちの方が初心者向けなんですが、でも、Smells like teen spiritはロックの爆発力がすべて詰まった最高の1曲であり、バンドマン誰もが知っているマスターピースなので、ぜひトライしてみてほしいです!
以上、ワンポイントなのか語りたかったのか分からない記事ですみません!
ハワガワでした!
あ、Breedの事も書きたかった!!!←
中学生の頃にロックに目覚め、ボーカリストを目指した‥‥筈が、ギタリストが居ないバンドでギターを弾き、ベーシストがいないならベースを弾き、ドラマーがいなけりゃドラムを叩く、器用貧乏を地で行った音楽好き。
皆が楽しく遊べるならそれで満足!をモットーに日々ゆるゆるしております((*´∀`*))~°
ニルヴァーナ大好きでした(⁎˃ᴗ˂⁎)♡
Smells~はほんとに絶対といっていいほど軽音部から聞こえてきてましたね!𐤔𐤔𐤔
それにしても全パート、、!!すごいですね!!ロックですね(˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵)𐤔𐤔𐤔
とても楽しんで楽器を触られてるんだなと伝わって、とても楽しく読ませていただきました( ˶ˆ꒳ˆ˵ )
なずなさん:
軽音部から聞こえてきますよね!僕も大学時代その内の一人でした!
記事を書きながらSmells Like Teen Spiritを聞き直しましたが、伝えたいことが溢れてしまい文章量が凄いことになってしました(汗
楽しんで読んで頂けたらな嬉しいです。
どのパートもカッコよくて最高ですよ!もし、なずなさんも楽器演奏される機会がある際は是非!
ありがとうございます!