進撃の巨人『紅蓮の弓矢』を外国の方がカバーするとこうなったりする
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以前、「Band Beginners!」のエディターの あらかわぴよ氏 がコピーバンドについての投稿を行われておりましたが、それに関連して、編集部が聞いていて面白かったもののうち、少しベクトルを変えたカバーバンド(アレンジバンド)を何組か紹介させていただければと思っています。
なお、コピーバンドとカバーバンドの違いは、
- もともとの曲に、アレンジを加えず演奏することを『コピー』
- もともとの曲に、若干のアレンジを加えた演奏を『カバー』
と捉えて頂ければ問題はないかと思います。
ただ、英語ではもともとコピーバンドのことを、カバーバンド(cover band)やトリビュートバンド(tribute band)とか呼びますので、同じことを言っているようにも思われますが、日本においては若干のニュアンスの違いを込めて、カバーとコピーを使い分けていると思われます。
さて、では早速、面白い(エッジの効いた)海外のカバーバンドや他の楽器によるカバーを何組かご紹介します!
日本のアニメソング「進撃の巨人」を外国バンドがカバーした例のご紹介
もともとの原曲
こちらがそもそもの原曲になります。
進撃の巨人は日本の漫画作品で、単行本の国内発行部数は2019年4月の時点で累計8000万部を突破している非常に有名な漫画となります。
その後、小説・テレビアニメ(2013年)・映画(2015年)などのメディアミックス展開が行われて、アニメ自体にもあまり興味がなかった方でもよく広く周知される随一の国産コンテンツとなりました。
ハリウッド映画化されるという話もあるようです!
そして、その「進撃の巨人」のアニメ化において、前期のオープニングテーマに選ばれたのが、「Linked Horizon」の「紅蓮の弓矢」となります。
さて、この原曲を基に、外国の方がカバー(アレンジ)を行うとどうなるのか、次からご紹介します。
「一人で全部!!」ATTACK ON TITAN – Full English Opening 1 (Guren No Yumiya)
日本のアニメソングなどを多くカバーされている、 Jonathan Young さんの作品です。
単純に、、、
は、激しい!w かっこいい!w
元々、日本の楽曲を英語圏の方がカバーするとその言語性(口を大きく開く特性と、高音域が出やすい母音と子音の関係性の要因)からか非常に躍動感があるように感じることが多いですが、Jonathan Youngさんの場合は特にですねー。
また、よくよく見るとですが、バンドを構成しているドラムやギターも、Jonathan Youngさんがやっているように見えます。すべておひとりで、動画制作からミキシングまでやっているんですかね。本当に素晴らしいです。
いずれにしてもすごいです。是非聞いてみてください。
「切ない声」Attack on Titan – “Guren no Yumiya” (OP/OPENING)
Jonathan Youngさんと同じく、日本のアニメソングを多くカバーされている、AmaLeeさんの作品です。
こちらはバンドというよりは、ボーカルカバーとアレンジに近いでしょうか。
非哀歓や悲壮感を漂わせるような切ない声で高音域まで歌い上げるさまは、実際のアニメの内容(巨人と人間との戦いを描いたダーク・ファンタジー)にも合っていて、グッドです!
動画で掲載されている画像やイラストなど、原作のものを使っておらず、ご自身で作成されているのでしょうか。 他に投稿された内容を見る限り、日本のアニメが大好きでいてくださっているのでしょうねー。
「ヴァイオリンカバー」Attack on Titan Theme (Guren no Yumiya) – Violin Cover
ちょっと異色のご紹介となりますが、こちらはヴァイオリン(バイオリン)を使ってカバーした例です。Taylor Davisさんによる作品です。
ヴァイオリンとバイオリン、どっちが正解なんでしょうね。 昔はヴァイオリンで、戦後にバイオリンになり、またヴァイオリンになったとかどうとか? クラシック系の方に聞くと、大抵ヴァイオリンとおっしゃいますから、そっちが正解なんでしょうか。 ベートーベンですか?ベートーヴェンですか?ヴェートーヴェンですか??
ヴァイオリンは楽器の中でも透き通ったような高音をだすという特徴がありますので、メロディーを演奏するのに欠かせない存在になっています。今作でもとても澄み切った素晴らしい音を奏でられている感じがいたしますね。
(編集部的には、できれば特にヴァイオリンはYoutubeなどのデジタル越しではなく、リアルに聴いた方が本当は良さが一番わかると思います)
コピーバンドとしてのご紹介とはちょっとズレるような気も致しましたが、印象に残ったので、ご紹介させていただきました。
「ピアノカバー」Guren no Yumiya – Shingeki no Kyojin OP [Piano]
こちらは、Animenz Piano Sheetsによるピアノでのカバーの作品です。
ピアノは、生楽器のため、1つの音色しか出ませんが、非常に広い音域をカバーできる楽器です。オーケストラでも全領域をカバーできるほどです。音の強弱のコントロールや、音色も多彩に変化がつけられますので、使いこなすことができればさまざまなジャンルに対応できます。
ただ、すべてのジャンルに対する知識を網羅するのは難しいので、普通は得意な(好きな)ジャンルに特化することが多い気がします。あらかわぴよ氏もそうでしょうか。今度聞いてみます。
で、こちらのカバーですが、上記で軽くご説明した通り、音域が広いことを生かしたアレンジが印象的です。
しかし、技術力が半端ないですね。1:05秒あたりから、1:17秒あたりなど、どれほど練習すればここまで上達できるのか、、、
ただ一言、圧巻です。
「オーケストラカバー(日本です..)」
こちらは日本の「21世紀オーケストラ」(株式会社究音さん)によるオーケストラカバーです。
最初は海外の方のオーケストラバージョンをご紹介するつもりでしたが、明らかにこちらのカバーの方が優れていたので、タイトルに反して日本の作品をご紹介してみました。
若干音がしっかり拾えていない感覚はありますが、そもそもYoutubeなので仕方ないかな、と。本当に現場で聞きかった作品ですね!(上の方でも書きましたが、やっぱりヴァイオリンがもったいないです)
でも非常に素晴らしいのには変わりありません。(他の外国のオーケストラカバーがかすんでしまうほど)ぜひ一度ご覧になってみてください。
おまけ
『寄生獣』ピアノカバー
進撃の巨人ではないです。「寄生獣」という漫画・アニメ(こちらも映画化されてましたね)の曲のピアノカバーです。例外で乗せたくなるくらい、本当に良いです。聞いてみてください。
『デビルマン』英語カバー
「デビルマン」です。個人的な意見では、日本のものよりデビルマンの主人公の置かれた状況をうまく表現されているように感じます。
ちなみに踊りも必見です(笑)
最後に
如何でしたでしょうか?
聞きなれているような曲も、アレンジや楽器を変えることでここまで表現方法や内容が変わり、新しく豊かになっていくことがお分かりいただけたかと思います。
また反響があれば、欧州ヨーロッパを主体としたアレンジについてご紹介していきたいと思っています。
この記事は「Band Beginners ! 編集部」によって提供されています。
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