プログレッシブ・ロックは、まず「間奏から変拍子でカオスがこんにちわ」感を楽しんでみてはどうだろう。
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【…音楽ジャンル?面倒くさい、でも面白い。】シリーズの10話目です!
はい、ジャンル紹介シーリズでおなじみなシムラから依頼が来ましたよ!プログレッシブ・ロック、いわゆるプログレの紹介でございます!ハセガワです!!
ジャズやクラシック、果ては電子音楽を巻き込み、ロックを進化(プログレッシブ)させて芸術へ導いた結晶…プログレッシブ・ロック。
しかし現代を生きる我々のプログレイメージといえば…”難解”そして”曲が長い”。
もう変拍子なんのその!1曲10分?いえいえよくある話!
そんな声も聞こえてくるこのジャンル。とっつき辛さから敷居が高いイメージを持たれがち。もちろんハセガワもそうでした。
でも聞き慣れると…このジャンルならではの良さが染みてきて…最後には「ロバート・フィリップ先生!クリス・マグワイヤ先生!!大好きです!!!」となる事間違いなし。
まずは取っ掛かりとして代表的な2曲を紹介しますね。
表題に上げました「間奏から変拍子でカオスがこんにちわ」感を楽しんで頂ければ、と思います!
プログレッシブ・ロックの王道
YES / ROUND ABOUT
1曲目は、現代最も聞き馴染みがあるであろう、ジョジョの奇妙な冒険のEDに使用されたYESのROUND ABOUT!
まさかYESも1971年の曲が2012年になって、しかも日本のアニメに使用されるとは思いもよらなかったでしょうね…まさに色褪せぬ名曲!プログレッシブ・ロック代表曲の1つ!
この先の壮大さを感じるギターのアルペジオから始まり、クリス・スクワイヤ先生のベースラインがカッコ良すぎる!そして歌のキャッチーさが半端ない!聞いてすぐ覚えられるキャッチーさって良いですよね。もう大好きです。
普通にロックっぽい…?と聞いていれば1番と2番の間、2分10秒辺りに少し難解なキメを挟みましたね。そう、プログレの片鱗です。
2番が終わった3分10秒辺りから来ます、来ますよ変拍子の世界へ!時間を見るとまだ曲の半分も経っていない!ほらまだまだ行くよ!!さぁ宇宙へ!!!
この曲が入っているアルバム「Fragle」のジャケットには星を飛ぶ飛行機が写っているのですが、この飛行機が壮大な冒険に旅立ち…今、嵐に巻き込まれた…!そんなイメージが浮かびませんか?浮かびましたよね?
物語と音楽が結びつく、それもまたプログレなのです。
一体僕は何を言っているんだ。
King Crimson / 21St Century Schizoid Man
我らがロバート・フィリップ先生率いるKing Crimsonの、プログレッシブ・ロックを代表する1曲。
21世紀の精神異常者というタイトルからしてヤバさが滲みでていますよね!
Oh…ドラム3人もいるよ…(困惑)
しかも中央上のボーカル・ギター、ジャッコ・ジャクジグさんが弾いているのはアラカワ記事で見たSE SCHIZOID!!
キング・クリムゾン愛が…凄い…!!!!
とまあ、見た目の話は置いときまして。
ど頭から有名過ぎるリフ。誰しもTV番組やCMで聞き覚えがありますよね!そしてディストーション効いたCat’s Foot!! Iron Claw!!!の歌声!!!…2番が終わるまでの時間、なんと約1:30。おいおいまだ残り8分以上ありますよ?
そうこうしてるうちに不穏な空気。1:35からの演奏でビシバシ感じますよね
「ここから変拍子な時間が始まりますよ?着いて来れるかい?」感が←
この曲、何が凄まじいかと言いますと。
リフから曲から演奏のキメ部分まで、全て口ずさめる程にキャッチー
ジャンルの代表と呼ばれる名曲は、やはりキャッチーなんです。
このキャッチーさと難解さが混ざり合い、歌えて聞けて語れるプログレ。
最初はキャッチーな歌だけ聞き、繰り返している内に間奏や変拍子に慣れ…気がつけばもう沼。それがプログレッシブ・ロック。一歩一歩こちらに是非…!
ところで、映像チョイスに悪気は無かったんです。OfficialのYoutubeチャンネル公開がこのライブバージョンでして…まさかドラムが3人、しかも途中ドラムソロが2分半あるだなんて…あ、でも5:36〜6:00のシンバルとバスドラムだけで客を沸かせる所、カッコ良すぎやしませんか?
では「間奏で変拍子」に慣れてきた皆様には、プログレに他ジャンルが混ざってもう変拍子が変拍子していったバンドを2つ紹介いたしますね!
プログレッシブ+他ジャンル
MARS VOLTA / Metatron
プログレ全盛期の1970年代から一気に飛んで2000年代へ。
ハードコアにプログレを混ぜ込み、2000年代の最新型に刷新したMars Volta。いや、本当デビュー当時びっくりしました。この「知ってるのに知らない!」という音楽性。
MVがある代表曲でなくこの選曲なのは完全にハセガワの趣味です。
全体的に拍子が行方不明なのにキャッチーな歌メロ、さらにプログレ感満載な2:32から始まるカオス。すべてが高次元。
ロックがジャズやクラシックを飲み込み生まれたプログレ。ここに来てハードコアと邂逅。一体どこまで進化するのか…!!そう感じさせてくれますね。最高です。
DREAM THEATER / The Dance Of Eternity
メタル+プログレといえばDream Theater。80年年代以降、勢いを失いつつあったプログレを後世に伝え続ける偉大なバンドです。メンバー全員のテクニックが凄まじすぎ、90年代後半、軽音楽部ではコピーバンドの墓標が積み上げられたという…。
本来は名曲“Pull me Under”辺りを押すべきなのですが、ここはあえてのインスト。ハセガワはこの“DANCE OF ETENITY”が1日中聞いてられる位大好きで…ちょっとゲームミュージックぽくなって、途中から不思議とジャズ感。飽きることなく先の読めないこの展開。素晴らしいですよ!
おまけ
Kansas / The Spider
DreamTheater好きなアラカワから「プログレ紹介するならカンサスを…!是非にカンサスを…!」というLINEが届きましたので紹介いたします。
皆様、何故か雰囲気に聞き覚えがありませんか?特にファミコン&スーパーファミコン世代の方々。はい、どう聞いてもゲーム音楽。ボスと戦ってますね。
植松伸夫さん(ファイナルファンタジーの作曲者がKANSAS含めプログレ大好きな方なのでもう、影響がほら…!
プログレは聞き馴染みのある世界
ジョジョがEDで使用したYES、TVで良く耳にしたKing Crimson。そしてファイナルファンタジーなKansas…
そう、僕たちのそばには、いつだってプログレがあったのです。
これをきっかけに、取っつきづらいと避けていたプログレに是非触れてみて下さい!アルバム1枚通して聞くのは大変なので後回し、さくっとYouTubeで旅に出ましょう!
同じ曲を20回位聞いて構成や展開を理解する頃には
「ほほう…なるほどなるほど!!」
という脳内快感もありますよ!
以上、ハセガワでした。また次の記事で会いましょう!
中学生の頃にロックに目覚め、ボーカリストを目指した‥‥筈が、ギタリストが居ないバンドでギターを弾き、ベーシストがいないならベースを弾き、ドラマーがいなけりゃドラムを叩く、器用貧乏を地で行った音楽好き。
皆が楽しく遊べるならそれで満足!をモットーに日々ゆるゆるしております((*´∀`*))~°