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電子ピアノ・キーボードの鍵盤数はいくつがいいの? おすすめ鍵盤数を演奏の目的別にチェック!

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初めてキーボードを買おうと思ったときに結構悩むのが、キーボードの鍵盤数。
もちろん、鍵盤数は多いに越したことはないのですが、増えれば増えるほど、

  • 本体サイズ
  • 本体重量
  • 価格

も上がってしまうため、「自分の演奏の目的とどこで折り合いを付けるか」が重要になります。

というわけで、今回は演奏の目的別に「このくらいの鍵盤数があればだいたいオッケー!」という目安をご紹介します。
これから電子ピアノや電子キーボード、シンセサイザーを買おうと思っている方の参考になれば幸いです!

※そもそも、電子ピアノや電子キーボード、シンセサイザーの違いって何?という人はこちらを!

ちなみに:鍵盤数が少なくても、すべてのオクターブの音が出せます◎

アナログの鍵盤数で一番多いのは、ピアノの88鍵。
これを基準に考えた場合、「88鍵より少ない鍵盤数のデジタルキーボードだと、出せないオクターブの音階があるのか」というと、答えはNOです。

デジタルのキーボードには、オクターブの位置をまるっと上下にずらす「オクターブシフト」という機能がついています。
これで演奏中に必要なオクターブを鍵盤に割り当てることができます。

88鍵の下のほうのオクターブに当てはめたり、
上の方に当てはめたり。

なので、鍵盤数を考える際には「演奏中にアクティブな(実際に弾く)オクターブはどの範囲か?」を基準に考えればひとまずOKです。

演奏の目的別 おすすめ鍵盤数はこれだ!

というわけで、本題の「演奏の目的別 おすすめ鍵盤数」です!
先にざっくりと結論を載せておくと、こんな感じです。

  • 88鍵:自宅でがっつりピアノ演奏をしたい人
  • 73〜76鍵:ピアノ演奏がメインで、かつ持ち運びもしたい人
  • 61〜64鍵:バンドでシンセサイザーを弾きたい人(初心者向け)
  • 49鍵:シンセ利用がメインで、スプリットはあまり使わない人/弾き語りのお供に
  • それ以下の鍵盤数:バンドで演奏する時のサブキーボード/打ち込みの補助として

では、ひとつひとつ見ていきましょう!

88鍵:自宅でがっつりピアノ演奏をしたい人

本格的なクラシックやジャズをがっつり演奏したい場合などは、88鍵フルでないと弾けない曲も存在します。
なので、「鍵盤=ピアノ」として扱うならば、ほぼ88鍵一択と考えた方が良いでしょう。

かつ、特別に事情がなければ、88鍵サイズはあまり持ち運びする想定で考えない方が無難です。

88鍵もあると、とにかく本体の重量がめっちゃくちゃ重いです。
ほとんどの88鍵キーボードは、本体重量だけで軽く10kgオーバーになります。

背負って運ぶのは現実的ではないので、移動時はカートなどに固定して運ぶ必要がありますが、そうなると移動用のケースも振動のことなど考えるとせめてセミハード、高い鍵盤ならやはりハードケース…となっていくと本体+ケース+カートの重さで20kg、30kg超えなんてこともあり得ます。
持ち運びだけで体力を消耗したり、悪ければ身体を痛めてしまうことも。

88鍵は、基本的には自宅に据え置きでピアノ曲を演奏する想定で考えるのがおすすめです。

※ライブ会場によっては88鍵の電子ピアノを借りられるところもあります(が、あまり多くはないです)。

73〜76鍵:ピアノ演奏がメインで、かつ持ち運びもしたい人

ピアノ演奏がメインの目的だけれど、置き場所のスペースの問題でコンパクトにしたい、あるいは持ち運んで演奏する前提であれば、73〜76鍵のステージピアノ(本体にスピーカーが付属していないタイプ)がおすすめです。
とはいえ、73〜76鍵でもなかなかの重量があるので、運搬には注意が必要です。
設置するときなども、なるべく2人で運んだ方が良いです(1人で抱えるとどこかにぶつけたり、腰を痛めたりしやすい)。

61〜64鍵:バンドでシンセサイザーを弾きたい人(初心者向け)

61〜64鍵くらいのサイズ感になってくると、だいぶ持ち運びがしやすくなります。
これからシンセサイザーを始めるという人であれば、まずは61〜64鍵あたりから入るのがおすすめです。

シンセサイザーは「スプリット機能をどう使うか」から鍵盤数を考えるといい

シンセサイザーでの鍵盤数を考える際に重要になってくるのが「スプリット機能」なのですが、これは1台の鍵盤に複数の音色を振り分けて鳴らすことができる機能です。

スプリット機能を使えば、
「音色Aでコードバッキングしながら、
音色Bで旋律を弾く」なんて使い方ができます。
音色の切り替え位置が
好きに決められるシンセも多いです。

シンセの場合、演奏中にボタンを押して音を切り替えていったり、このスプリット機能を使って複数の音色を同時に出したりといった演奏をするケースがあります。
その場合、最低でも61〜64鍵はないと、スプリットした際にオクターブが足りなくなるケースがぐっと増えます。

ちなみに上記の画像は61鍵でのスプリット例なのですが、こういった図解のもので実際に演奏する際に押さえたい鍵盤の位置をイメージしてみるといいかもしれません。
その際、C調だけでなく、いろんなキーの曲でイメトレしてみるのがおすすめです。

スプリットで並べられる音色数は機種によって違うので、「3音以上並べたい」「オクターブ幅に余裕を持たせておきたい」という人は73〜76鍵や88鍵を検討する必要が出てきます。

が、まだ自分のプレイスタイルがよくわからない…という場合はいったん61〜64鍵でも十分ではないかなと思います。
このスケールのシンセをメインで使っている人も少なくないですし、何よりよくわからないまま76鍵を買って「持ち運びがツラい…重い…」となってシンセを持ち歩くのが億劫になるほうがもったいない気がするんですよね…。

ピアノ曲メインで弾きたい人には物足りないサイズ

61〜64鍵でピアノ曲を弾こうとすると、カンタンな曲でも「あとちょっとだけ鍵盤が足りない…!」となることがぐっと増えます。
ピアノを習ってみたい、けど続くかわからないから安めの鍵盤で…と考えているならば、61鍵ではすぐに鍵盤数が足りなくなります。すぐに買い換えを検討する羽目になるため、正直あまりおすすめできないです。

49鍵:シンセ利用がメインで、スプリットはあまり使わない人/弾き語りのお供に

49鍵になってくると結構、演奏するための鍵盤としてはやや中途半端というか、活躍できる場面が限られてきます。
ただし、その「限られた活躍場面で十分OK!」というケースであれば、サイズもコンパクトだし価格も手頃だしでなかなか良い選択肢になるかと思います。

シンセでちょっと美味しいとこ取りしたいとき

スプリット機能を使わない前提で、コード弾きメインやちょっとしたオカズフレーズを入れていくようなシンセプレイであれば、49鍵でも割と事足りちゃったりします。

ピアノ弾き語りのお供として

歌にちょっとしたバッキング(コードとベース音)を足すような弾き語り演奏であれば、49鍵でも十分使えます。

いずれの場合も、ちょっと本格的な演奏をしようとすると途端に「鍵盤が足りない…!」となるので、そこを割り切れるかどうか次第かなと。
たとえばピアノ弾き語りのバッキングで使う場合、上下のオクターブにそこまで余裕がないので、「ちょっと高音域のオカズフレーズを足したい」「低音でぐっと締めたい」なんてときに物足りなくなる可能性はあります。

それ以下の鍵盤数:バンドで演奏する時のサブキーボード/打ち込みDTMの補助として

49鍵より少ない鍵盤数のものもありますが、ここまで来ると両手で演奏する、という感じではなくなってきます。
バンドで演奏する際に、「リード音だけ別で出したい」などといった場合のサブキーボードとして、あるいはDTMで打ち込みをする際の補助ツールとして使うという感じになります。

価格も大事だけれど、「重量」もぜひチェックを

本文中にもちょいちょい書いたのですが、鍵盤を持ち運ぶのって実は結構な重労働です。

鍵盤数は多いに越したことはないとはいえ、鍵盤数が増える=ケースも重く&高くなる、加えて取り回しもしづらくなる、ということで、単純な本体重量の増減だけでは計れない負担差が生じます。
キーボーディストが集まったとき、「ホント鍵盤って持ち運びツライよね…」と共感しあうのがキーボードあるあるだと言えるくらい(笑)、鍵盤の重さって重要な問題だったりします。

自分の演奏したいスタイルに応じて、「ここが落としどころだな」という鍵盤数をぜひ見つけてくださいね!

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